0130年超過確率は「起こりやすさ」

J-SHISが公開している「今後30年間に震度6弱以上となる確率」は、周辺の震源の活動度と、そこからの距離、地盤の増幅を合わせて計算された結果です。確率が高い場所は、強い揺れに見舞われる機会が多いことを意味します。

防災ポータルで高知市種崎を検索すると、震度6弱以上が75.5%、震度6強以上が66.2%と出ます。南海トラフの想定震源域に近いためです。同じ計算で札幌市中央区は震度6強以上が0.2%程度になります。

02地盤増幅率は「揺れの増え方」

一方、表層地盤の増幅率(AVS30から求める指標)は、基盤の揺れがその地点でどれだけ増幅されるかを表します。これは震源の活動度とは無関係な、土地そのものの性質です。

埋立地や旧河道では増幅率が大きく、同じ地震でも近隣の台地より強く揺れます。逆に、増幅率が大きくても震源から遠ければ、30年超過確率は高くならないことがあります。

03混同すると判断を誤る

「確率が低いから揺れにくい」は誤りです。確率は機会の多さ、増幅率は揺れの増え方であり、別の問いに答えています。確率が低い地域でも、内陸の活断層が動けば増幅率の高い地盤では大きく揺れます。

耐震補強や家具固定の必要性を検討するときは、確率ではなく「その地盤でどれだけ揺れるか」を見てください。確率は優先順位づけの材料です。

04どちらも同じ出典から引ける

2つの指標はいずれもJ-SHISが公開しています。防災ポータルは30年超過確率を4段階(震度5弱・5強・6弱・6強以上)でAPIから取得し、メッシュコードと出典を併記して表示します。

数字の根拠を辿れることが重要です。出典が分からない防災スコアは、意思決定には使えません。

この記事は公的機関が公開しているデータに基づく解説です。避難や契約などの判断には、自治体の公式資料と専門家の判断を併用してください。